肩関節脱臼
- 肩が外れたことがある
- 肩がロックされている感覚がある
- 肩関節の脱臼癖がある
- 生まれつき肩関節の形成不全と診断された
肩関節脱臼のメカニズム|北大路東洋鍼灸整骨院
肩関節脱臼のメカニズムについて
肩関節脱臼は、関節の中でも特に発生頻度の高い脱臼のひとつです。
スポーツや転倒など、日常生活の中でも比較的起こりやすい外傷であり、特に若年層の男性に多く見られます。
【肩関節の解剖学的特徴】
肩関節(正確には肩甲上腕関節)は、上腕骨頭(腕の骨の先端)と肩甲骨の関節窩(くぼみ)によって構成されています。
この関節は非常に自由度が高く、人間の関節の中で最も広い可動域を持っています。
しかしその反面、安定性には乏しく、周囲の靭帯や関節包、筋肉(特にローテーターカフ)によって支えられています。
肩関節の関節窩は浅く、ゴルフボールがティーに乗っているような構造をしています。
つまり、ほんの少しの力が加わるだけでも骨頭が関節窩から外れやすい構造をしているのです。これが脱臼しやすい一因です。
【脱臼が起こる主なメカニズム】
肩関節脱臼の多くは、前方脱臼です。これは、上腕骨頭が関節窩の前方に外れる状態を指します。
1. 典型的な動き
肩を外転(腕を横に広げる)しながら外旋(外側にねじる)する動作中に、外力が加わることで前方脱臼が起こります。たとえば、スポーツ中に腕を伸ばした状態で相手と接触した場合や、転倒して手をついた時などが該当します。
2. 靭帯と関節包の損傷
外力によって上腕骨頭が前方に押し出されると、肩関節を包んでいる関節包や、安定性を保つ靭帯(とくに前下関節包や腋窩部)が引き伸ばされ、場合によっては断裂します。さらに、関節窩の縁にある軟骨構造(関節唇)も損傷することがあり、これをバンカート損傷と呼びます。
3. 骨損傷の合併
脱臼が激しい場合、上腕骨頭に陥没骨折(ヒル・サックス損傷)を伴うことがあります。このような損傷があると、関節の安定性がさらに失われ、再発性脱臼のリスクが高くなります。
その他の脱臼の種類として、後方・下方脱臼があります。
肩関節脱臼後の施術|北大路東洋鍼灸整骨院
肩関節脱臼後の一般的な治療プロセス
1. 整復:まず、脱臼した上腕骨頭を元の位置に戻す整復を行います。これには非観血的整復法(切って開く手術ではない方法)が一般的で、患者の状態に応じて鎮静や局所麻酔が使用されます。
2. 固定:整復後、関節の安定性を確保するために、三角巾や固定帯で肩関節を固定します。固定期間は通常1〜3週間で、患者の年齢や活動レベル、損傷の程度によって調整されます。
3. リハビリテーション:固定期間終了後、可動域の回復や筋力強化を目的としたリハビリを開始します。初期段階では、肩周囲の筋肉のマッサージや軽度の可動域訓練から始め、徐々に負荷を増やしていきます。
【北大路東洋鍼灸整骨院の施術】
京都市北区の北大路東洋鍼灸整骨院では、肩関節脱臼後の施術を行なっています!
1. 永田式背骨骨盤全身矯正
肩関節の機能回復には、全身の骨格バランスが重要です。
当院では、独自の「永田式背骨骨盤全身矯正」を用いて、骨盤や背骨の歪みを整え、肩関節への負担を軽減します。
これにより、再発防止や他の部位への影響を最小限に抑えることが期待できます。
2. 鍼灸施術
鍼灸は、痛みの軽減や炎症の抑制、血流改善に効果的です。
肩関節周囲のツボに鍼を施すことで、筋肉の緊張を和らげ、自然治癒力を高めます。
特に、痛みや可動域制限が残る場合に有効とされています。
3. トリガーポイントマッサージ療法
筋肉の硬結部位(トリガーポイント)を的確に刺激し、痛みの原因となる筋緊張を解消します。
肩関節脱臼後は、周囲の筋肉が過緊張状態になることが多いため、この施術により筋肉の柔軟性を取り戻し、可動域の改善を図ります。
4. ハイボルテージ超音波施術
高電圧の電気刺激を用いて、深部の筋肉や神経にアプローチします。
これにより、痛みの軽減や炎症の抑制、組織の修復を促進します。
急性期の痛みが強い場合や、慢性的な症状が続く場合に適用されます。
5.肩甲骨はがし
関節の可動域を取り戻す、周辺の筋肉や靭帯の柔軟性を出す、脱臼の再発防止などのリハビリを含め広い時期に効果的な施術です。
肩関節脱臼のQ&A|北大路東洋鍼灸整骨院
Q:「脱臼して数年経っても残る痛みも軽減出来ますか?」
A:「可能です。様々な施術で痛みの原因や状態に応じて症状の軽減を目指します。」
Q:「野球の投球で脱臼しました。今後も野球を続けながら脱臼を防ぐことは出来ますか?」
A:「可能です。脱臼はしっかりと治さないと再発しやすく、脱臼癖がついてしまうと靭帯や筋肉が緩んでしまうので、当院では再発防止も兼ねた施術も行なっております!」