産後の倦怠感
- 体が重だるい
- 疲労が抜けない
- 気分が落ち込む
- 不安感
- 睡眠の質の低下
産後の倦怠感のメカニズム|北大路東洋鍼灸整骨院
産後は体力の回復が十分でないまま授乳や育児が始まるため、心身ともに大きな負担がかかり、慢性的な倦怠感につながります。
産後の倦怠感は様々な要因が絡み合って起こることがほとんどです。
中でも自律神経の乱れと筋肉の疲労が大きく関わっています。

産後の倦怠感の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
産後の倦怠感の原因として、以下のようなものが考えられます。
1.ホルモンの急激な変化
妊娠中はホルモンエストロゲン・プロゲステロンが大量に分泌され、体を妊娠維持モードに保ちます。
出産後はこれらのホルモンが急激に低下します。
この変化により、自律神経が乱れやすく、強い疲労感や気分の不安定が出やすくなります。
さらに授乳期には「プロラクチン」や「オキシトシン」が分泌されますが、これらは母乳分泌を助ける一方で、夜間頻繁に分泌されるため睡眠リズムを乱す要因にもなります。
2.出産による体力の消耗・肉体的な疲労
・出産は平均してフルマラソン以上のエネルギー消費に匹敵するといわれています。
分娩での出血(約500〜1000ml)により、鉄分不足や貧血が起こりやすく、酸素運搬能が低下 → 慢性的なだるさ・息切れにつながります。
筋肉・靱帯・骨盤底筋群の損傷も回復に時間がかかり、体の基礎的な代謝や筋力が落ちることで疲れやすさを感じます。
3.睡眠不足と自律神経の乱れ
授乳や夜泣きにより、連続した睡眠が取りにくい → 深いノンレム睡眠が不足 → 成長ホルモンやコルチゾール分泌のリズムが崩れ安くなります。
自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが乱れ、心身の回復機能が落ちる。
その結果、日中も頭が重い・集中力が出ない・体がだるいと感じやすくなります。
4.栄養不足
授乳で1日に約500kcalが消費され、母乳を作るためにタンパク質・カルシウム・鉄分が優先的に使われます。
栄養摂取が追いつかないと、体はエネルギー不足状態になり、慢性疲労・筋肉の回復遅れが続きます。
5.精神的ストレス
出産直後は「育児が正しくできているか」というプレッシャーが大きく、精神的なストレスが増加しやすくなります。
ストレスによりセロトニン(幸福ホルモン)の分泌が減少 → 疲労感や気分の落ち込みが助長される。
また、コルチゾール(ストレスホルモン)が過剰に分泌されることで、免疫低下や体のだるさにもつながります。
産後の倦怠感の施術|北大路東洋鍼灸整骨院
産後の倦怠感に対して北大路東洋鍼灸整骨院では症状に合わせた施術を提案させていただきます。
自律神経の乱れに対しては「鍼灸施術」や「オイルマッサージ」

鍼灸施術は
・睡眠
・精神的ストレス
・過度の緊張
などに効果的です。

肉体的な疲労に対しては「超音波施術」や「矯正施術」でお身体の歪みや筋肉のコリをほぐしていきます。

産後はホルモンの影響で骨盤や背骨が歪みやすくなります。
矯正施術をすることで、姿勢の改善やお身体の不調も改善できます。

Q&A|北大路東洋鍼灸整骨院
Q.産後の倦怠感はいつまで続きますか?
A.個人差がありますが、多くの方は産後1〜3か月で徐々に軽快していきます。
ただし、授乳や育児で睡眠不足が続くと半年以上続く場合もあります。
Q.倦怠感は「産後うつ」と関係ありますか?
A.はい、関係があります。
倦怠感が強く、さらに「気分の落ち込み」「涙もろさ」「育児への意欲低下」が伴う場合は、産後うつの可能性があります。
2週間以上続く場合は医師に相談が必要です。
Q.栄養不足は関係ありますか?
A.大きく関係します。
特に鉄分・タンパク質・カルシウム・ビタミンB群の不足は疲労感の原因になりやすいです。貧血や低栄養状態だと回復が遅れます。















