野球肘は肘の内側に痛みが出る怪我で、名前の通り野球をしていると起きやすい怪我です。

10歳～16歳の少年期に多く見られ、練習がハードであったり、野球を始めて間もない子供に起きやすいといわれています。

なぜ野球肘が起きるかといいますと、野球肘の痛みの出る場所に答えはあります。

野球肘は肘の内側に痛みが出るのですが、肘の内側は腕の筋肉のスタート地点となります。

肘の内側に出っ張っている骨があると思いますが、そこから筋肉はスタートし、手首を通り、指につく筋肉が多いです。

この筋肉を使いすぎると筋肉が固くなり、骨を引っ張ることにより、引っ張られた部分に炎症が起きることで野球肘となります。

野球の中でもとくに投球でこの腕の筋肉を使います。

投球の際に肘にはどのような力が加わるのでしょうか。

画像を診ていただければわかりますが、画像内の「コッキング期」「アクセラレーション期」の時に注目してください。

コッキング期：　　　　肘は曲がり、筋肉は伸ばされます

アクセラレーション期：腕を振り出し、ボールを離します

コッキング期で伸ばされた筋肉はアクセラレーション期で遠心力+力を伝えるために収縮という最大の負荷がかかります。

この動作の繰り返しが筋肉の疲労を生み、疲労が取れずに筋肉が固まり、骨を引っ張り、炎症を引き起こし野球肘となります。

野球肘が子供に多いという理由が原因にもつながります。

• ・手投げ（肘に負担のかかる投げ方）になりがち

• ・投球時のボールの重みに耐えられるほどの筋力がまだない

• ・まだ骨が発達していない状態で、筋肉が固くなると骨が筋肉の引っ張りに負け、炎症が出やすい

これらの理由から少年期に多く見られますが、もちろん大人でも十分あるケガになります。

大人で考えられる理由は

• ・疲労回復力が遅い

• ・アフターケアを怠る

• ・肩を痛めることによって、手投げになる

• ・変化球など肘に負担のかかる動作が多くなる

• ・硬式から軟式に変わり、腕を振るスピードが上がる

子供も大人もどちらにせよ肘の筋肉の負担がかかることが野球肘を発症し、その負担による疲労が取れないことからも原因になります。

「速い球が投げたい」「大きく変化する球を投げたい」「ライバルに負けたくない」など心理的にも負担をかけることもあります。

野球肘は放っておいても治りません。一時的にマシでも、野球を続けていく以上再発します。そんな野球肘をどのようにして治すのかをご紹介します。

ハイボルテージ

野球肘はハイボルテージが一番効果的です。野球肘によって炎症が起きている場所にハイボルテージを当てると、炎症を取り除き、痛みの物質を除去してくれる作用があります。

さらに骨を引っ張る原因になる筋肉を柔らかくすることもできるので、野球肘に効くのです。ハイボルテージはプロ野球選手も多く愛用し、その効果なども立証済みですので、ご安心ください。

さらに鍼灸も同時に行うことで、血流を増加させ、疲労物質や痛みの出る物質を流して症状改善にもつなげます。

（お子様の場合は鍼灸が苦手のことが多くあります。そのためハイボルテージのみの施術も可能です）

野球肘は痛みが出た以上、安静にする時期というのも必要になります。

しかし、練習ができないというのもパフォーマンスに影響が出るので、京都市北区の北大路東洋鍼灸整骨院では「練習を行いつつ施術もする」ということを目標にしております。

症状の段階や、マシになっている程度を見ながら、どの程度なら投げていいのか・何割の力で投げていいのか。などを、体を診ている立場からアドバイスさせていただきます。

好きで続けている野球を、ケガでできなくなるなんてことはない方がいいに決まっています。

野球肘でお悩みの方は一度、京都市北区の北大路東洋鍼灸整骨院へご相談ください。