簡単に言うと成長痛（オスグット・セーバー）は骨の症状になります。筋肉は骨から骨についています。その筋肉が固くなると、骨についている部分が引っ張られます。それだけなら筋肉はゴムのような性質を持つので問題はないのですが、そこにさらに成長という骨が伸びる要素が加わることで発症します。

骨の端と端に筋肉がつくのですが、成長することにより筋肉の付着部と筋肉付着部の距離が伸びます。普通なら筋肉も伸びるので何の影響もないのですが、その筋肉がカチカチなら付着部に相当な引っ張る力が加わります。それが成長痛（オスグット・セーバー）の痛みの原因です。

筋肉が引っ張り続けることによって、骨はポコッと隆起していきます。これはオスグットでよく見られます。

成長期のうちは骨が柔らかく、引っ張られるとポコッと出っ張るのですが、大人になると骨の成長は止まるので、痛みが出にくく隆起も見られません。そのため成長期に多く見られる症状になります。

・成長期全員に起きるの？・

成長期全員に成長痛（オスグット・セーバー）が起きるわけではありません。

理由として、成長スピードが関係していると考えられます。成長が緩やかに徐々に行われるなら、筋肉も極端に引っ張られることはないのですが、急激に成長するとそれだけ筋肉は引っ張られてしまいます。筋肉も成長する準備が必要ということですね。

またジャンプをする競技に関していえば、ジャンプは骨に刺激を与える作用があるので、成長スピードの促進にもつながります。そのためジャンプ競技に成長痛（オスグット・セーバー）が多いのもそういった理由からになります。

成長痛（オスグット・セーバー）は成長していくスピードによって症状が変わります。

症状の程度もそれぞれになりますので、適切な施術が大切になってきます。

基本的には、骨を引っ張っている筋肉の柔軟性を出すことが重要です。

• ≪オスグットの場合≫…大腿四頭筋（太ももの前の筋肉）
• ≪セーバーの場合≫…腓腹筋、ヒラメ筋

これらの筋肉に対してマッサージ・鍼灸施術・ハイボルテージを行います。

鍼灸施術・ハイボルテージは筋肉を柔らかくする作用があり、骨を引っ張ることを少なくできます。

筋肉が柔らかくなったとしても、痛みのある場所＝筋肉の付着部の炎症は引いていません。

そのため、炎症を取ることも必要なりますが、炎症をとるにはハイボルテージが、一番効果が期待できます。

ハイボルテージの作用として「炎症除去」がありますので、ハイボルテージで炎症を取り除きつつ、筋肉を柔らかくして引っ張りをなくす。という施術方法が一番ベストになります。

成長痛（オスグット・セーバー）は痛みがすぐになくなる症状ではありません。なぜかといいますと、成長は止めることができないからです。

原因にも書いたように、骨の成長が速くて筋肉が引っ張られるので、成長の速さも一つの原因になります。

成長が続く限り筋肉は引っ張られ、炎症も起き続けます。

まずは安静と同時に施術が必要ですが、京都市北区の北大路東洋鍼灸整骨院では早くから動いていけるような施術を行い、運動指導も行います。

痛みが少しずつしか引かない以上、ほかでカバーできるような運動提案を行ったり、セルフストレッチをお伝えしたりと、患者様と京都市北区の北大路東洋鍼灸整骨院が一緒になり治していくような形を作っていくのが理想になります。

成長痛（オスグット・セーバー）は早期に筋肉の柔らかさを作っておくと成長スピードにも対応できるので、まずは痛み初めでも構いませんので、ご相談ください。

お子様が今後スポーツを全力でできるように、お子様が痛みで何事にも集中できなくならないように、今の段階で施術をしてあげましょう。

・成長痛は何歳ぐらいに起こりますか？

主に成長が著しい小・中・高校生ぐらいの成長期に多くみられますが、稀に幼児にもみられることはあります。

・オスグッド病になって治療をしていくとなると部活を休んだ方が良いですか？

もちろん部活を休んで治療に専念された方が早期改善に繋がります。
しかし、部活が休めない、部活を休むと周りの人たちより遅れてしまうなど色々理由があると思いますので、当院ではご本人と施術ペースをご相談させて頂き、ご納得頂ける施術プランをご提供させて頂いております。