上腕骨頸部骨折
- 肩や腕に激しい痛み
- 腫れや内出血
- 肩が挙がらない、動かせない
- 肩や腕の形が異常
上腕骨頸部骨折の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
【上腕骨頸部骨折の主な原因】
① 転倒・転落(特に高齢者に多い)
- 自宅や外出先での転倒(例:つまずきや滑り)
- 階段や段差からの転落
- 手をつけずに肩から直接倒れた場合に骨折しやすい
- 高齢者では、骨粗しょう症によって骨がもろくなっており、わずかな衝撃でも骨折しやすい
② 交通事故やスポーツ外傷(若年層に多い)
- 自転車やバイクでの転倒や衝突
- 接触スポーツ(ラグビー、柔道、サッカーなど)での肩への強打
- スキーやスノーボードでの転倒
③ 高所からの転落や災害
- 作業中の転落事故(建設現場など)
- 地震や事故による落下物が肩に直撃した場合など
【上腕骨頸部骨折の発生しやすい背景】
- 骨粗しょう症:骨がもろくなると、日常的な転倒でも骨折しやすくなる
- 筋力低下・バランス能力の低下:加齢や運動不足により転倒リスクが高まる
- 視力低下・認知機能の低下:障害物の見落としや判断ミスによる転倒
- 薬の副作用:ふらつきを引き起こす薬も原因になることがある
骨折後の効果的な施術|北大路東洋鍼灸整骨院
①鍼灸
・炎症や痛みの軽減
骨折後は、肩関節周囲に炎症が起き、ズキズキとした痛みや、夜間痛が現れることがよくあります。
鍼灸は、ツボ刺激により神経の興奮を抑え、痛みを緩和する鎮痛作用が期待できます。
・血流、リンパ循環の改善
骨折後の固定や安静によって、肩〜腕の血流が滞りやすくなります。
鍼灸刺激により局所および全身の血行が促進され、回復に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、治癒促進が期待されます。
・関節可動域(ROM)の改善
骨折による長期の固定で肩周囲の筋肉や関節が硬くなり、拘縮(こうしゅく)を起こしやすくなります。
鍼灸は筋肉の緊張を緩め、肩関節の動きの改善にも役立ちます。
- 特に肩関節の拘縮や四十肩・五十肩のような二次的障害の予防に効果的
・自律神経の調整
骨折によるストレスや睡眠障害、不安症状に対しても、鍼灸は自律神経を整えることで心身のバランスを回復させる効果が認められています。
・ 筋力低下の予防
固定中や安静時には筋力低下が起こりますが、鍼灸で局所筋肉を刺激することにより、軽度の筋活動を促し、筋萎縮を予防する助けになります。
②超音波、EMS
・骨癒合の促進(骨がくっつくのを早める)
- 骨折後、骨が自然にくっつく「骨癒合」には時間がかかります。
- 超音波は、骨芽細胞(骨を作る細胞)を活性化させることが科学的に証明されています。
- 結果として、骨折の治癒期間を短縮できることが期待されます。
・ 炎症・腫れ・痛みの軽減
- 超音波によって深部組織まで微細な振動と温熱が伝わり、血行が促進されます。
- これにより、炎症物質の代謝が促進され、腫れや痛みの軽減につながります。
- 特に慢性的な鈍い痛みや可動域制限を伴う場合に効果的です。
・ 筋肉や関節の柔軟性向上
- 固定期間が長引くと、肩関節周囲の筋肉や靭帯が硬くなり、「拘縮(こうしゅく)」を起こします。
- 超音波の温熱効果によって筋肉や結合組織の柔軟性が改善され、リハビリでの動作がスムーズに行えるようになります。
・ 血行促進・代謝促進
- 微細な振動で組織の深部まで刺激を与えるため、血流が良くなり、回復に必要な酸素や栄養が届きやすくなる。
- 同時に、老廃物の排出もスムーズになり、疲労回復や慢性症状の予防にも効果が期待されます。
上腕骨頸部骨折のQ&A|北大路東洋鍼灸整骨院
Q1.
上腕骨頸部骨折とはどこが折れるの?
A:
上腕骨頸部骨折とは、肩に近い「上腕骨(じょうわんこつ)」の首のような細くなった部分(頸部)が折れる骨折です。
肩関節のすぐ下の部分で、転倒や衝突などの外力によって骨が折れることが多いです。
Q2.
どんな人がなりやすいの?
A:
高齢者や骨粗しょう症のある方に多く見られます。
ちょっとした転倒でも骨がもろくなっているため骨折しやすいのが特徴です。若い方でも自転車事故やスポーツ外傷で受傷することがあります。