太もも打撲
- 太ももを強くぶつけた
- 青あざ、腫れがある
- スポーツ中に相手とぶつかった
太もも打撲のメカニズム|北大路東洋鍼灸整骨院
太もも打撲が発生する仕組みは、
1.外力が太ももの筋肉に加わる
特に筋肉が収縮している状態(走っている・力を入れている)で受傷しやすくなります。
2.筋肉繊維と血管の損傷
血管が破れると、皮下や筋肉内に出血(内出血)し、青あざや腫れを引き起こします。
3.炎症反応の発生
組織損傷により、痛み・腫れ・熱感などの炎症症状が現れる。
4.筋肉の硬化(筋緊張)や可動域の制限
筋肉内の圧力が高まると、硬くなり、動かしづらくなります。ひどい場合は「筋挫傷」や「コンパートメント症候群」に移行することもあります。
太もも打撲の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
太ももの打撲の原因は大きく分けて2つの種類があります。
1.直接的原因(外力による衝撃)
太ももに対して、鈍的外力(鋭くない力)が垂直方向に筋肉へ加わることです。これは以下のような場面で多く見られます。
■ スポーツでの衝突・接触
• サッカーやラグビーでの相手選手の膝が太ももにぶつかる(通称「チャーリーホース」)
• バスケットボールやハンドボールのプレイ中のボディチェック
• 柔道・格闘技などでの投げや組技の途中に打ち付ける
■ 転倒・転落
• 階段や自転車から転倒して硬い地面に太ももをぶつける
• スキーやスノーボードでの転倒
■ 物にぶつかる・物がぶつかる
• 家具の角に太ももを強打
• 自転車のハンドルや車のドアなどが太ももに当たる
2.間接的原因・誘発因子
もう一つの原因として間接的な要因もあります。以下のような場面で多く見れます。
■ 筋肉が緊張・収縮しているとき
• 筋肉が力を入れて収縮している最中に外力を受けると、損傷しやすい。
• たとえば、ダッシュ中やキック動作中の太ももは大きな張力がかかっており、打撃に対して脆弱です。
■ プロテクターの不使用・防具の不十分
• スポーツ用の太ももパッドを装着していない場合、直接外力が筋肉に伝わりやすい。
■ ウォームアップ不足
• 筋肉が冷えていると、柔軟性が低く、外力に対して弱い。
■ 疲労の蓄積
• 筋肉が疲れていると、瞬間的な防御反応(反射的な収縮など)が弱くなり、ダメージを受けやすくなる。
太もも打撲の施術|北大路東洋鍼灸整骨院
打撲の応急処置としてはRICE処置というのがあります。
【R】Rest(安静)
目的: 損傷した組織のさらなる悪化を防ぐ。
方法:痛めた部位をできるだけ動かさず、負荷をかけない。太ももの打撲では、歩行を控えることが重要。
【I】Ice(冷却)
目的:炎症反応を抑える(腫れ・内出血・痛みの軽減)
血管収縮を促し、内出血を最小限に抑える。
方法:氷嚢や保冷剤をタオルで包んで患部に当てる。
1回15〜20分を目安に、1〜2時間おきに繰り返す(初日〜2日目まで)
皮膚の凍傷に注意(直接氷を当てない)。
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【C】Compression(圧迫)
目的: 内出血や腫れを抑えるため、出血の広がりを防ぐ。
方法:包帯やテーピングで患部を軽く圧迫する。
強すぎると血流障害を起こすため、指がしびれたり色が変わった場合は緩める。
【E】Elevation(挙上)
目的: 静脈の流れを促進し、腫れや内出血を軽減する。
方法:患部を心臓より高い位置に保つ。
太ももの場合、仰向けで寝て、足の下にクッションや枕を敷いて持ち上げる。
【RICE処置はいつまで?】
• 受傷直後〜48時間以内が基本(急性期)
• それ以降は、痛みや腫れの程度に応じて温熱や軽いストレッチに移行する。
当院では太もも打撲によって起こる
・痛み、腫れ
・股関節、膝関節の可動域の低下
・時間が経っても症状が消えない
などに対して超音波や鍼灸施術、矯正施術で改善を目指していきます!
Q&A|北大路東洋鍼灸整骨院
打撲と筋肉痛の違いは?
• 打撲は外部からの衝撃によって起こる急性のケガで、内出血や腫れがあることが特徴です。
• 筋肉痛は筋肉の使いすぎなどによる炎症で、内出血や強い圧痛は通常ありません。
もも打撲がクセになることはある?
• 基本的には一度の打撲でクセになることは少ないですが、
• 同じ場所を繰り返し打つと、筋膜や筋組織が硬くなりやすいので、リハビリやストレッチが大切です。
運動はいつから再開できる?
• 痛みや腫れが引いてから徐々に再開します。通常は数日~2週間程度。
• 無理に動かすと悪化するので、痛みが完全に引くまで無理は禁物です。