手根管症候群は、手指や手首を曲げる動きを担う、正中神経が手首にある手根管というトンネルで圧迫されることで、痺れや痛みが生じる疾患になります。

手根管は、手首の中央部分にあり、骨と靱帯に囲まれた空間になります。

手根管には、正中神経の他にも、指や手首を曲げるのに必要な筋肉の腱が多く通っています。その手根管が何らかの理由によって正中神経を圧迫することによって様々な症状が出てきます。

・正中神経は親指〜薬指・手のひらの範囲を支配しています。手根管症候群になるとこの範囲で痺れや痛みの症状が出てきます。

・手根管症候群は、夜間から明け方に症状が悪化することが多いです。「夜中に手の痛みで目が覚めた」「朝起きたときに手の痺れがきつい」などの症状も良く見られます。

・神経の圧迫や障害があると、その神経に支配されている筋肉の筋力が低下することがあります。正中神経だと、握力の低下、細かい作業がしにくい、お箸が使いにくいなどがあります。

このような症状があると手根管症候群の可能性があります！

手根管症候群の多くは特発性「原因不明」が多いとされています。

しかしその中でも、ホルモンバランスの乱れや外傷、使いすぎによって起こるときもあります。

・ホルモンバランスの乱れ

手の症状は女性ホルモンが乱れることによって起こることがよくあります。

女性ホルモンの中のエストロゲンというホルモンが密接に関係していて、妊娠・出産期や更年期にはその分泌量が大きく乱れることがあります。

エストロゲンの分泌が乱れると、関節や筋肉の動きに影響を与え炎症を引き起こします。そのため、手首や手根管を通る筋肉もその影響を受け手根管症候群へと繋がっていきます。

・骨折や怪我・使いすぎ

手根管はトンネルのような形状をしています。

そこが骨折や怪我で形が乱れてしまうと、筋肉・血管・神経を圧迫する原因になってしまいます。

また、家事やスポーツなどで手首・手指を多く使うことで引き起こす場合もあります。

手根管症候群の施術は筋肉の硬さ・痛み・痺れを取り除くために

「鍼灸施術」「超音波施術」を行います。

経絡N全身鍼灸施術

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→ 経絡N全身鍼灸施術

鍼灸施術は名前の通り鍼・灸を使い筋肉やツボに刺激を入れていきます。鍼といっても、太さは髪の毛ほどで痛みはほとんどありません。灸に関しても火傷の心配はなく、ほんのり温かく感じます。

超音波施術

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→超音波施術

１秒間に数百万回の振動と電気刺激を組み合わせてアプローチします。深部のマッサージ効果や血流促進、痛みを和らげる効果が期待できます。

手首は日常生活でも常に曲げ伸ばししているので安静にしているのが難しい場所になります。

そのためメンテナンスが重要となってきますので、京都市北区・左京区の北大路東洋鍼灸整骨院にご相談くださいね！

・自分でできる対策はありますか？

①手首を無理に曲げる動作を避ける（スマホやパソコンの姿勢に注意）

②ストレッチや軽いマッサージをする

③温める（血行をよくすることで症状が和らぐことも）

④ビタミンB6を摂る（神経の働きを助ける）

・放置するとどうなりますか？

進行すると、親指の筋肉がやせて細かい動作が難しくなる（ボタンを留められない、箸を使いにくい など）ことがあります。重症になる前に適切な治療を受けることが大切です。

手根管症候群は自然に治りますか？

軽症の場合は、手の負担を減らすことで改善することもあります。しかし、症状が進行すると自然に治ることは少なく、手術が必要になることもあるため、早めの対策が重要です。