突き指(掌側板損傷)
- 指の付け根(第1関節)に腫れ・痛み
- 曲げ伸ばしの痛み(特に伸ばすときに強く痛む)
- 関節が反る方向に不安定
- 押すと痛い(圧痛)
突き指(掌側板損傷)の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
1. スポーツによる指への衝撃(最も多い原因)
【主な状況】
- バスケットボールでボールを受け損ねる
- バレーボールでブロックやレシーブ時に強く当たる
- ハンドボール・ドッジボールで指先を突かれる
- ラグビー・柔道・サッカーでの接触プレー
指の先端に急激な伸展(反らされる力)が加わると、PIP関節の掌側にある掌側板(しょうそくばん)が引き伸ばされ、損傷します。

2. 転倒・事故による外傷
- 転倒して手をついたときに指が反り返る
- 荷物を持っているときにバランスを崩し、指が引っかかる
- ドアに指を挟んで無理に関節が反る
特に転倒や物との衝突で、受け身がうまくとれずに指が単独で強く伸ばされると損傷のリスクが高まります。
3. 指を強く引っ張られる動作
- 柔道や格闘技で相手に指をつかまれたとき
- 子どもと手をつないでいて、急に引かれた場合
- 機械やスポーツ器具に指が引っかかる
指が急に引き伸ばされると、掌側板に断裂や剥離が生じる可能性があります。
4. 以前の突き指歴がある場合(再発)
- 一度損傷した関節は構造が弱くなっているため、再び損傷しやすくなります
- 過去の突き指を適切に治療していないと、軽微な力でも再損傷するリスクがあります。
突き指の施術方法|北大路東洋鍼灸整骨院
● 鍼灸
- 刺鍼:患部周囲(関節周囲や前腕部)に鍼を打ち、血流を促進し疼痛を軽減
- 灸治療:冷えや循環不良が強い場合に使用

● 超音波
- 微細損傷した組織の回復促進
- 慢性化した腫れ・疼痛の緩和に効果的

● EMS
- 固定期間中に筋力が低下した指の筋肉を刺激
- 握力や関節の安定性を取り戻すサポート
● 関節可動域訓練
- 関節を無理のない範囲で曲げ伸ばし
- 手技療法やオイルマッサージで関節周囲の癒着を防ぐ
● テーピングによるサポート
- スポーツ復帰時に関節が反りすぎないよう制限
- 再発予防としても有効
その場での応急処置はRICE処置が効果的です。
● 応急処置(RICE処置)
- Rest(安静):指を動かさない
- Ice(冷却):20分間のアイシングを数回行う
- Compression(圧迫):軽く包帯などで圧迫
- Elevation(挙上):心臓より高くして腫れを防ぐ
よくあるQ&A|北大路東洋鍼灸整骨院
Q1. 突き指は放っておいても治りますか?
A: 軽い捻挫であれば自然に治ることもありますが、掌側板損傷を伴っている場合は放置すると関節が不安定になり、反り返ったままになる(過伸展変形)可能性があります。
Q2. 掌側板損傷とはどんな状態ですか?
A: 指の第1関節(PIP関節)の手のひら側にある“掌側板”という靭帯様の組織が裂けたり、剥がれたりしている状態です。
突き指で指が無理に反らされるとこの組織が傷つき、関節が不安定になる原因となります。















