突き指(マレットフィンガー)
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第1関節が伸ばせない(真っ直ぐに出来ない)
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指先が腫れて痛む
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指先が変形している
突き指(マレットフィンガー)のメカニズム|北大路東洋鍼灸整骨院
突き指(マレットフィンガー)は球技のスポーツで多く、ボールが指先にぶつかった時に急激に曲げられると、手の甲側にある伸筋腱が断裂・損傷。または、腱の付着している部分の骨が剥がれる(剥離骨折)が起こることもあります。
伸筋腱が切れると、筋肉の力が十分に伝わらなくなり、指の先端まで伸ばせなくなります。その結果、第一関節が常に曲がった状態になります。
突き指(マレットフィンガー)の症状は
①指の先端が伸ばせない
指の先端(第一関節)が常に曲がったままになり、自力でまっすぐに伸ばすことが困難になります。ただし、手で補助すると伸ばせる。
その状態を放置すると変形が進み、完全に伸ばせなくなることもあります。
②腫れや痛み
受傷直後は第一関節が腫れることが多いです。また、筋肉や骨の損傷があると血管も傷つける可能性があり、腫れと同時に内出血が起こることもあります。
指先を動かしたり、押すと痛みを感じることも多いです。
痛みは比較的軽度のことが多いが、骨折を伴う場合は強い痛みが出ることもあります。
③指の動きの制限
第一関節は曲げることはできますが、伸ばすことが困難になります。
無理に動かしてしまうと、痛みが悪化することもあります。
④変形
適切な処置や施術を受けずに放置してしまうと第一関節が変形し、曲がったままになってしまうことがあります。
この変形を「スワンネック変形」といいます。
スワンネック変形は
第一関節は曲がったまま
第二関節は反り返った状態になってしまうことです。
この変形が進行してしまうと、指全体の機能障害を引き起こす可能性があります。
突き指(マレットフィンガー)の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
突き指(マレットフィンガー)の原因は怪我によって引き起こされるものと、加齢や疾患によって起こるものに分けられます。
・怪我によって起こるもの
怪我で起こるものは、スポーツや日常生活が多いです。
スポーツでは、バスケットボール・バレーボール・野球などで多く発生します。
ボールが強い力で指先に当たると、第一関節が急激に曲げられて伸筋腱が引き伸ばされ発生します。
特にバスケットボールのボールをキャッチしようとした時、バレーボールのブロックをする時は指が伸びた状態でボールに当たるので発生のリスクが高いです。
他にも柔道や格闘技で相手の道着や体を掴んだ時に、無理に指が曲げられて損傷することもあります。
日常生活ではドアに指を挟んだり、指をぶつけたりすることで伸筋腱が伸ばされて損傷することが多いです。
・加齢・疾患によって起こるもの
外傷がなくても加齢や疾患によって伸筋腱が弱くなり、わずかな力で損傷・断裂の可能性があります。
40〜50代以降は、腱の弾力が失われ、切れやすくなります。布団を引っ張る、物を持つなどの軽い動作でも発症します。
リウマチや変形性関節症は、腱や関節が慢性的に炎症を起こし、徐々に弱くなってしまいます。その結果、外力が加わらなくても腱が切れやすくなります。
突き指(マレットフィンガー)の施術|北大路東洋鍼灸整骨院
突き指(マレットフィンガー)の施術は関節の痛み・動きの制限を取り除くために
「超音波施術」「オイルマッサージ」を行います。
超音波施術
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1秒間に数百万回の振動と電気刺激を組み合わせてアプローチします。深部のマッサージ効果や血流促進、痛みを和らげる効果が期待できます。
オイルマッサージ
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突き指で痛みや変形によって動きに制限が出てしまい、動かす範囲や頻度が少なくなってしまいます。すると筋肉も硬くなってしまい、症状も軽減していけなくなります。
なので、指先の血流や筋肉をほぐしてあげるための施術としてオイルマッサージを行う場合もあります。
Q&A|北大路東洋鍼灸整骨院
・日常生活での注意点は?
日常生活では、
なるべく動かさない・指先に大きな負担をかけない
などが必要になってきます。
突き指(マレットフィンガー)は筋肉の腱が切れたり、損傷するため固定がとても大切です!
荷物を持つときや日常生活で思わず指を曲げてしまったなどの日常生活にも気を使う必要があります。
また、スポーツなどの激しい運きも注意が必要です。
・指が完全に伸びなくなることはありますか?
適切な治療をすれば、多くの場合回復します。
ただし、施術が遅れたり不十分だった場合、指が少し曲がったまま固まることがあります。違和感が残る場合でも、機能的には問題なく使えることがほとんどです。
・突き指を早く治す方法は?
適切な処置をして、無理に動かさないことが最速の回復につながる
RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)をしっかり行うことがとても大切です!
腱や靭帯などに損傷やズレが生じていることが多いため、痛みや腫れが引くまでは、無理に動かさないことが早期回復への近道になります。