骨盤裂離骨折
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発症時に「ブチッ」「パキッ」といった音や感覚があった
- 局所的な鋭い痛み
- 腫れや圧痛(骨盤の一部を押すと強く痛む)
- 歩行困難(体重をかけられない)
- 内出血による皮下出血班(あざ)
骨盤裂離骨折のメカニズム|北大路東洋鍼灸整骨院
① 成長期の骨の構造的な特徴
・成長期の子どもや思春期の骨は、骨端線(成長軟骨)がまだ完全に閉じていないため、筋肉や腱の引っ張る力に対して弱い。
・特に、腱が付着する「裂離しやすい」部位(腸骨、恥骨、坐骨など)が存在する。
② 筋肉の急激な収縮
・強い筋力の急激な収縮(瞬発的な動き)が、腱を介して骨の付着部に大きな牽引力を加える。
・この牽引力によって、骨が「バリッ」と剥がれるように折れてしまう(=裂離骨折)。
③ 柔軟性・筋力バランスの不均衡
・筋肉の柔軟性が乏しかったり、拮抗筋(反対側の筋肉)とのバランスが悪い場合、牽引力が一点に集中してしまい、骨への負担が増す。
骨盤裂離骨折の原因|北大路東洋鍼灸整骨院
① 直接的な要因
・スポーツ中の瞬間的な筋収縮
・ストップ&ダッシュの反復
・無理なストレッチや開脚運動
②間接的・背景的な要因
・成長期
骨端線が閉じていないため、骨が筋に負けてしまい骨折する
・筋肉の柔軟性不足
硬くなった筋肉が急収縮すると骨に過剰な力がかかる
・筋力のアンバランス
伸ばされる筋肉と縮む筋肉の協調性がとれないことで骨折のリスク増加
・ウォーミングアップ不足
筋肉の準備が不十分のまま強い力を出すと怪我をしやすい
・オーバーユース
疲労が溜まり筋肉の弾性が落ちていると損傷しやすくなる
骨盤裂離骨折の施術|北大路東洋鍼灸整骨院
骨折後すぐは病院で診てもらう必要があります。
その後の骨折による後療やリハビリとして施術を行っていきます。
骨折後の痛みや大腿部・骨盤周り可動域の制限などに対して鍼灸施術や超音波施術を行っていきます。
骨盤の骨折になるので体の歪みも大きく関わります。そこで矯正施術を行う場合もあります。
Q&A|北大路東洋鍼灸整骨院
Q.剥がれた骨は自然にくっつきますか?
A.はい。多くの場合は保存療法(手術をせずに)で自然に骨が癒合します。2〜3ヶ月ほどでくっつくことが多いです。
Q.再発の可能性はありますか?
A.適切なリハビリと柔軟性・筋力バランスの改善があれば再発のリスクは減らせますが、無理な早期復帰や柔軟性不足があると再発することがあります。
Q.どんな運動に注意が必要ですか?
A.特に以下のような瞬発的・牽引力の強い動作には注意が必要です
・短距離ダッシュ
・サッカーの強いキック
・ジャンプからの着地
・急な方向転換